榧のシリーズです。

座の5寸程のサイズは手ごろというか、程よい大きさですね。

古い金銅仏から、彫ってみたいと思っていたすがたです。

如来は難しいものですが、蓮台から垂れ下がる裳懸の様子がいいなぁと。

オリジナルは本体のみで台座光背は無いようなので、本体に合うように拵えます。

裳懸を一体でつくるためには仮台も必要になるのですが、ノミでたたくのは仮台に据えたままでないといけない事に今更ながら気がつきました。

ちょっとやりにくい。

理想のかたちを実行するには何かとまわり道がありますね。

そのまわり道も楽しいものです。


ソメイヨシノもそろそろおしまいですが、新録の美しい岡崎公園、みやこメッセでの巧芸社主催の現代仏教美術展をば、またまた今年も開催しております。

真やによる截金彩の香合や屏風と、私の飛天を出品させていただいております。

仏教にちなんだ多方面の作品がいろいろ楽しめる展覧会になっていて出品者である当の私たちも楽しませて頂いてます。

それぞれの制作者の苦労話や、面白いお話を聞くことができるのもこの会ならではでしょうか。

熟練の工芸作品をじっくり拝見しながらの贅沢な時間を味わう事が出来ますね。

最近では若手の出品者も参加されるようになって、より充実してきました。

毎年たくさんの方々に足を運んでいただいて本当にありがとうございます。


やっと出来た…ように思います。

螺髪が完成してから、お顔を仕上げて白毫のための穴と肉髻朱のための穴を二つ、慎重にあけました。

おでこの中心あたり、正中線を意識して最初はキリを刺して…あー痛そう、ゴメンねー。

小さいあなを徐々に広げていくのです。

ほんの2ミリ程の穴ですが、大きく深くみえるんです。

小さな水晶の白毫を何度も入れたりだしたり、おでこから少し出っぱるくらいに調整します。

肉髻朱は、頭の肉髻が盛り上がる境目あたりに穴を開け、同じように嵌めていきます。

両手も仕上げたら、とうとう最後の作業です。

足駄をつけるために、足の裏に四角い穴を開けなくてはなりません。

蓮台に垂直に差し込むため、足の裏の面に対して直角に穿つのも…ゴメンねー!と思いつつ無事つける事が出来ました。

おでこも足も、カラダの部分に穴を開けたりする時に、妙に痛々しく感じてしまいます。

はー、やっと私の出番は終わりました。

つぎはいよいよ截金です。

截金彩師 真や(まや)の出番です!


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