不動明王を始めとする明王の類には必ず火焔の光背を描きますね。

まして周りから囲う大火焔となると、なかなかのパワーを感じさせます。

全てのワルいものや、その根源となるものまで、これでもかという程焼き尽くす。

もちろん尊像自体も武器になる金剛杵や剣や弓矢などを持ち、恐ろしいことこの上ない姿だったりします。

護摩を焚かれたときなどに感じる容赦ない焔の勢いや熱さを思い出しながら、様式化された仏画としての火焔に投影していきます。

画面上では、大抵向かって右上部方向に燃え上がる焔を丹や辰砂などの赤い絵具で描いていきます。

アクセントに墨や金泥などもよく使います。

焔をくねらして、おどろおどろしい業火のイメージを鮮やかに表現するのに、カタチのない焔にカタチを持たせ描くことの楽しさは仏画の醍醐味でもありますね。


根付きの松を買ってきました。

お正月を迎えるのに、揃えるものの一つです。

神さまが降りてきて根付いてくれるようにとの事だそうです。

この根っこがついたままの松を飾るのは、もちろん古事にならってのものですが、普通ならば根っこなど切ってしまうところを、土が付いたままの野生的なすがたに水引をかけて特別な役割を与える。

生け花でもないこの根付きの松は、根があるからこその神聖さを体現していて、心惹かれるものを感じるのですね。

ワタシにとって神さまと仏さまは同じラインの上にいらっしゃって、見えないからこそあれこれ想像しています。

年に一度の神さまがお越しになるチャンスをのがしてはなりませんね!


仏師の関わる儀式としてよくあるのは、「開眼法要」がありますが、もう一つ「鑿入れ式」というのがあります。

新しく仏さまが生まれる最初の一刀を入れるのは、やはり発願者である施主であるべきとの事からと考えます。

仏所での全ての仏さまに当てはまるのではないですが、お寺のご本尊や相当の仏さま、あるいは念持仏など、ぜひと思われる仏さまについてはこの「鑿入れ式」を執り行っています。

式次第ついては、それぞれ施主が思案してこられますが、基本的に仏所の仕事場に置いて執り行う事になるので、お越し頂かねばなりません。

もちろん施主を始めに関係者の方々も一刀ずつ入れていただき、最後に仏所が引き継ぎ全員一刀ずつ重ねていきます。

それだけの事ですが、仏所にとってはこれからの大切な仏さまを施主になり代わって木から仏さまをおつくりする使命をずっしりと感じます。

大抵のかたは、鑿と木槌を持つなど初めてなので緊張しました、とおっしゃいますが同時に仏さまとのご縁をより深く結んで頂けたのではないかと思います。

この観音さまは、僧侶であり落語家でもある露の団姫さんが尼崎に開かれる道心寺のご本尊さまなんです。

来年の春、開山です。


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