前に紹介した迦楼羅とほぼ同時に制作した呉女という、呉という国の女性の面です。

伎楽の中で唯一の女性の面ですが、これが一番古い形で、髪形が特徴的ですね。

二つに分けた髪を頭頂で結わえ、輪っかにして根元に巻きつけ耳前に垂らす。

巻きつけた根元に笄の飾りが差し込まれ華やかなお姫様になりますね。

後の時代のものになると、頭頂で分けて結わえておだんごみたいにしたの、とかになっています。

髪の毛を輪っかにしたのは、弁財天の仏画で見られますね。

そういえば龍宮城の乙姫や七夕の織姫の髪形でも同じような挿絵で描かれてますね。

やはり大陸由来の髪形なのです。

おでこに花鈿(かでん)を描くのも可愛いですね。

お面といえばつい被ってみたくて、木地の時に試してみましたが、ダメだったんだよねー。

べつに私の頭が大きいワケではありませんよ。

伎楽面の特徴でもある面部からつながるヘルメットのような後頭部を剥ぎ合わせると大人では入らない大きさなんです。

きっと10歳くらいの子供たちが演じてたのかもしれません。

衣装をつけ、最後に面をつけ呉女をどのように演じていたのでしょう。

当時のこれらの無言劇は、カタチの無い音楽や動きは失われて伺い知ることもできません。

今では当時の面の数々だけが残されているのですね。



昨年にお預かりしていた黒駒と調子丸は見違えるように綺麗になりました。

もともと40年近く前に当時再建された聖霊院の奥殿におられる聖徳太子像とともに仏所でおつくりした経緯があります。

なみいる名馬の中から太子自ら選んだ黒駒は富士山をも駆け抜けると言う神馬です。

外気にさらされる厩の造りで、さすがに金具は落ち、木のヒビ割れと彩色の退色や剥離などて修復を余儀なくされていました。

この度の修復では外気に強い絵具や金具の新調の際にも樹脂系のコーティングをほどこすなど少しでも長く保たれるように工夫をしました。

格子の窓にはご開帳の日以外は雨戸をつけるなどお寺のほうでも工夫をしていただきました。

聖霊院奥殿のエリアは一年に一度のご開帳の時のみ入れましたが、奥殿などの一帯の改修が終われば、毎月22日の太子忌にはこの辺りに入れて、黒駒に会う事ができるそうです。
たくさんのお坊さまがたのお出迎えに黒駒も調子丸も嬉しそうです。


ぼつぼつと詰めてきました。

衣文の線をいれて更に進めると、まぁいい感じでしょうか。

蓮台に半跏なので、後ろはこんなです。

前の裳裾も衣文を入れて見ました。

一気に全体がはっきりとつかめる気がしましたよ。

なんとなく、こんなんかなーと想像しながら取り組んでいたところも、そうそうと納得して、先が見えてきます。

坐像って、膝上から胸前あたりにの掘り難さが小さいとはいえガマンのしどころですか、
誘惑に負けて、手首を切り離しました。

なるべく離さず仕上げたいものですが、あると無いでは進みかたや、やり易さか違ってきます。

思い切って切り離して正解でした!


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