こちらの白いきつねさんは、お修理で最上稲荷さんという事でお預かりしています。

綺麗にお直しして彩色を施すと、ナント!

めちゃ可愛いー!んですよ。

形としては至ってシンプルですが、その目ヂカラはすごいものです。

この玉眼がまた生き生きした感じと、ご霊剣あらたかさを増してるんですね。

仏教では荼枳尼天といわれ、稲荷神と習合されたとあります。

ともあれ、昔からきつねにバカされる話しは小さい頃によく聞かされました。

宴会でのご馳走を折詰で持ち帰るのに、糺の森を歩いていたら、暗やみでちょんちょんと裾を引くモノがいると。

構わず歩いて家に戻って、さぁ折詰を頂こうと蓋をあけると中は葉っぱだったとか。

どこかからの帰り道に温泉が湧いているのを見つけて、いいお湯だと入ってると、肥だめだったとか。

糺の森のきつねさんの仕業というコトになってます。
やはりただならぬチカラを持ってるという事ですよね。

お稲荷さんにお願いするときは、お揚げさんをお供えするとか。

これっておきつねさん用ですよね。

なんか面白いですね。


榧のお薬師さんのための蓮台を拵えてます。

裳懸なので、衣の懸るぶんはほぼ見えないのですが、一応つくる事になります。

衣の懸り具合から一段ごと8枚の三段か五段ぶきと考えたのですが、全体のバランスから三段ぶきが良かろうとの結論です。

本体と合わせながら蓮弁の開き具合や長さを決めて一枚一枚揃えて拵えます。

見えない所はやらなくていいかなー。

とはいかないんですね、これが。

バランスよく蓮弁をふくにはやはりつくらねばなりません。

一段ごとに蓮弁を拵えたら、裳懸の懸る見えない所は裳懸の厚みで先があたるので、当たった分だけ落としてゆきます。

8枚のうち4枚は見えないのでせっかくですが、先を落としてから二段目そして三段目。

珍しい三段ぶきの蓮台が正解かどうかはわかりませんが、やってみないとね。

三段目があらかた出来てきました。

きっと底から覗く方がおられるだろう事を想定して、ちゃんと仕上げおかないとね。


前から訪れたかった美術館です。

丁度こちらに用事があったので、立ち寄る事ができました。

企画展も「優しいほとけ、怖いほとけ」というのも一石二鳥ですよね。

エントランスからして素敵です。

中からは茶室を擁した庭の鮮やかな緑が気持ちよく、広すぎない程よい大きさの展示室も見やすくて期待通りでした。

ただこの脅威的な暑さはどうしようもなく、庭にあるお茶室を訪れる気力がわかなくて。

涼しい建物の中から雰囲気を味わうのみでした。

もう少し時候のよい時にまた訪れたい美術館です。


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