ビリヤードのキューに截金をする依頼で、実現したものです。

 

精密な工業製品に手仕事をマッチさせる事に、截金師の真やさんはとても苦労しておりましたのが印象に残っております。

 

截金のための金箔を截る作業は全て感に頼るものだからです。
もちろん、截ってから、貼る作業もです。

 

僅かな歪みなども許されない工業的な世界への、ちょっとした挑戦でしょうか。

 

こうやって完成された姿を拝見して、感激もひとしおです。


世界に向けて制作されたスペシャルモデルだそうで、即完売だったそうです。

 

 

京都芸術大学の模写科のみなさんです。

仏所の5階にある仏像の展示室にて、截金の授業の一環で仏所に来てもらい、直に真やさんの仕事を見学です。

昨年度から真やさんが非常勤で截金の講師を引き受ける事になり、補助の川本さんと共に截金をお教えしています。

いつもは週に一度、大学での実習で慣れない金箔に悪戦苦闘?されてる学生さんには良い刺激になったのでは、と想像します。

截金はもともと仏像や仏画を荘厳するための技術でしたが、工芸などにも応用でき、可能性は広がっています。

截金という純金箔を使った繊細な技術をどのように作品に生かすのか、学生さんたちの感性がとても楽しみです。


音をカタチにする。

なんてムリな話ですが、たとえば、菩薩が笛を吹くならば、どんなでしょう。

イメージからカタチをつくる。

不思議な笛の音と、空間が共鳴したならば?

ちょうど頂いた楠の神代は、木目もまだらでふつうに仏さまを彫るには不向きでしたが、ちょっと濃い色の木肌が美しく何とか生かしたいとの思いがカタチになりました。

材の容量いっぱいにスケッチを描き、粘土で試作そして材に落とし込む作業。

神代の楠木に一刀目をいれたとたんの、芳しい香り!

普通の楠よりもはるかに素晴らしい香りに包まれながらの彫刻は楽しいものです。

少々カタイのも難なんですけどー。

彫り進めるうちに、割れがでたり小さな節や入り皮みたいのが出たりしますが、なんと。

出ました顔に…

何とか顔を奥につめていくと綺麗に省かれたのでほっとしました。

なんだかんだとあるものの、何とか上手くまとまりそうです。

妙なる音が聞こえるでしょうか。


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