ぼつぼつと詰めてきました。

衣文の線をいれて更に進めると、まぁいい感じでしょうか。

蓮台に半跏なので、後ろはこんなです。

前の裳裾も衣文を入れて見ました。

一気に全体がはっきりとつかめる気がしましたよ。

なんとなく、こんなんかなーと想像しながら取り組んでいたところも、そうそうと納得して、先が見えてきます。

坐像って、膝上から胸前あたりにの掘り難さが小さいとはいえガマンのしどころですか、
誘惑に負けて、手首を切り離しました。

なるべく離さず仕上げたいものですが、あると無いでは進みかたや、やり易さか違ってきます。

思い切って切り離して正解でした!


これは迦楼羅(かるら)の伎楽面を復元をしています。

飛鳥時代、最古の伎楽面を同じにつくる。

面ですから等身の仏さまの頭部のみを拵えるわけです。

そんなに難しいお題ではないのですが、いやしかし!

完成に至るまで、わかる限り同じ工程をふむとなるとなかなかハードルは高くなってきます。

ここは仏所の腕の見せ所という事でしょうか。

同じような木目になるよう材を選び、データを元に作った樹脂型を原型に彫刻をしていきます。

欠損した部分は現存する他から推測したり、当時の制作者の思いを重ねて想像したり。

もちろん接着剤も漆などに混ぜ物をしたノリや盛り上げ材を使ったり、彩色も当時と同じような材料を探し、試しながら進めていきます。

けっこう手に入るものや今だに使っているものも多く、案外進歩がないという事?いやいやすでに完成されていたという事ですね。

現代では、材料の選択肢が増えているのですが、昔ながらのものが案外良かったりすることも多々あるのですよ。

思いのほか手間のかかる仕事ではありますが、1400年前の感性の鋭さと、技術の確かさに思いを通わせられた事が収穫です。


明王を描いています。

足元に踏みつけられている鬼、片足ずつ2人?2頭?おります。

邪鬼なので見るからによこしまな様子を描くのですね。

それなりにバリエーションがあって、ガタイのいい、ちんちくりんな感じは共通したところですが、鬼らしくツノがあったり指の数を少なくしたり、髪もザンバラなりに巻いていたりなかったり。

踏みつけられて苦悶の表情なのですが、それぞれにユーモラスなお顔の表現も特徴です。

いわゆるワルモノを醜悪に描くなかで、それが他者であるだけではありません。

どんなヒトの中にも潜んでいる邪気を邪鬼としてカタチを持たせた姿なんでしょうか。

踏んでいる明王と踏まれてる邪鬼はいずれもヒトの内にあって、このバランスが鏡となって描かれてきたのですね。

ずーっと踏みつけておかなと、直ぐにむくむくと集まってろくでない事になりますよ、と教えてくれているのです。


Calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

ブログ記事でご紹介した各地の位置を地図から総覧いただけます。ぜひ旅先でお立ち寄りください↓

これまでの記事をまとめてご紹介
『かゆう雑記帳』↓

Selected Entry

Archive

Comment

Link

ブログ記事をお読みになられた後に両バナーをクリックしていただければ励みになります↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

Search