理性院の門をくぐると、正面にたくさん石仏が出迎えてくれます。

なかなかの数で、これだけあると圧巻ですね。

醍醐寺の塔頭のひとつではありますが、此方の本尊さまがとても珍しい仏さまです。

残念ながら秘仏でお目にはかかれません。

大元帥明王という明王さまですが、相当怖いカンジのお姿です。

理性院流の大元帥法を長きに渡り護持してこられた寺院のなかは、至って静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。

荒ぶる仏さまとは対照的なんですね。

聖天さん、いわゆる歓喜天をお祀りするお堂もあって、よく考えたらめちゃコワイ仏さまばかりがおられます。

いずれもシロウトがさわれない?仏さまなんですよ。

何でも手に入る昨今ですが、さわってはイケナイ、拝見する事も憚れる存在もあるのですね。




福知山に紫陽花で有名な観音寺があります。

ちょうど梅雨の晴れ間のタイミングでお天気に恵まれました。

とはいえ晴れすぎ?ですねー。

紫陽花にお日様はあまり似合わない事を実感しました。

紫陽花にはしっとりと雨上がりや、小雨の中を拝見するくらいがいいものなんですね。

たくさんの紫陽花に囲まれた仁王門から上がっていくと立派なお堂があります。

お堂には、千手観音さまが秘仏として宮殿(くうでん)にお祀りされています。

その扉の前には、お前だちの千手観音さまがおられます。

ご住職のお人柄からか、訪れる人々に喜んで頂けることを大切になさっておられるのが感じられます。

山ぎわの紫陽花の壮観な様はなかなかの見応えなんですが、さながら若冲の絵を彷彿とさせる鶏が何羽も放されて、こちらも見惚れてしまいます。

なんかいいなぁ。




賀茂川の上流、上賀茂神社からさらに川沿いを遡ると雲ヶ畑の志明院に辿り着きます。

左右を山に挟まれた其処は、賀茂川の始まるところであり、修験道の行場でもある神聖な場所となっています。

古くは役行者が開き、弘法大師が再興した寺として歴史の長さを見ても大切にされて来た事がわかります。

60年以上も前になりますが、仏師宗琳の勉強の場でもあったのです。

どんなところか一度訪ねてみたくて、ようよう訪れる事ができました。

聖地なので、写真など撮る事は禁じられています。
よって、画像は入口のみにてゴメンナサイ。

もちろんお堂の中も入れないのですが、宗琳が訪ねた当時はご住職の好意もあってか、1週間程お堂の中での寝泊まりも許されていました。

ただ古来よりの聖地、日が暮れ夜になると
いてもたってもいられない感と、お堂の周りを駆け回る?騒がしい何かの気配。

それは、狐や狸の類いではない何者かが毎夜毎夜やってくる。

山あいの朝遅く日暮早い短い日中のみに許された時間を目一杯使って、追われるように粘土に写し込んだ仏像を持ち帰った体験を何度も聞いておりました。

今はお堂に入ることや仏様を拝む事も叶わないのですが、見ごろになると石楠花を見に来られる方がたで賑わうそうです。

賀茂川の水の最初の一滴が滴る岩屋にもお参りして、爽やかな新緑の清浄な気をカラダいっぱいにいただいてこれました。


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