鑿入れ(のみいれ)式
と仏師のあいだで言われていますが、お坊さまからは
御衣木加持(みそぎかじ)と呼ばれる儀式の事をいいます。

これからおつくりする仏さまの材と道具、場所そして携わる仏師をお清め頂くことがおもな目的です。

仏さまの大小は関係なく、仏さまと施主と仏師とを繋ぐ大切な儀式なのです。

もちろん儀式はなくとも仏師は仏さまと施主のために全力を尽くしますが
こういう儀式をしていただくことは、仏さまの存在をより明確にし、施主の思いを仏師が受け取る大切な機会なんです。

仏師は技術者ですが、仏さまと施主の仲立ちをする役目でもあります。

仏師は一方的におつくりするのではなしに
信頼いただいた上で施主の手に成り代わるのだということなんです。

以前はお寺の御本尊など大きな仏さまに限って行っていましたが
最近ではおつくりするという機会を大切にする意味でご希望いただければ取り行なっています。

仏さまが完成する何ヶ月かの間を遠方から心待ちにしておられる事に心新たまるも嬉しくおもうのです。

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こんばんは。
依頼する方にもさぞかし心にしみる儀式でしょうね。
宗派によって違うのですか?
有難さが何十、何百倍も増えることと思います。
全てが未知の世界で憧れてしまいます。
  • ぴろんこ
  • 2018/09/18 22:48
こんにちは。

宗派の違いはわかりませんが、お檀家や信者さまを交えで大々的ににされたりもありますし、お一人の場合もあります。
それぞれのやり方でしていただいています。

次第も様々ですが、ご自身の代での造仏はそうある事ではないとの事でさせていただいで良かったといつも思います。

  • かゆう
  • 2018/09/19 18:17





   

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