前に紹介した迦楼羅とほぼ同時に制作した呉女という、呉という国の女性の面です。

伎楽の中で唯一の女性の面ですが、これが一番古い形で、髪形が特徴的ですね。

二つに分けた髪を頭頂で結わえ、輪っかにして根元に巻きつけ耳前に垂らす。

巻きつけた根元に笄の飾りが差し込まれ華やかなお姫様になりますね。

後の時代のものになると、頭頂で分けて結わえておだんごみたいにしたの、とかになっています。

髪の毛を輪っかにしたのは、弁財天の仏画で見られますね。

そういえば龍宮城の乙姫や七夕の織姫の髪形でも同じような挿絵で描かれてますね。

やはり大陸由来の髪形なのです。

おでこに花鈿(かでん)を描くのも可愛いですね。

お面といえばつい被ってみたくて、木地の時に試してみましたが、ダメだったんだよねー。

べつに私の頭が大きいワケではありませんよ。

伎楽面の特徴でもある面部からつながるヘルメットのような後頭部を剥ぎ合わせると大人では入らない大きさなんです。

きっと10歳くらいの子供たちが演じてたのかもしれません。

衣装をつけ、最後に面をつけ呉女をどのように演じていたのでしょう。

当時のこれらの無言劇は、カタチの無い音楽や動きは失われて伺い知ることもできません。

今では当時の面の数々だけが残されているのですね。

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