不動明王を始めとする明王の類には必ず火焔の光背を描きますね。

まして周りから囲う大火焔となると、なかなかのパワーを感じさせます。

全てのワルいものや、その根源となるものまで、これでもかという程焼き尽くす。

もちろん尊像自体も武器になる金剛杵や剣や弓矢などを持ち、恐ろしいことこの上ない姿だったりします。

護摩を焚かれたときなどに感じる容赦ない焔の勢いや熱さを思い出しながら、様式化された仏画としての火焔に投影していきます。

画面上では、大抵向かって右上部方向に燃え上がる焔を丹や辰砂などの赤い絵具で描いていきます。

アクセントに墨や金泥などもよく使います。

焔をくねらして、おどろおどろしい業火のイメージを鮮やかに表現するのに、カタチのない焔にカタチを持たせ描くことの楽しさは仏画の醍醐味でもありますね。

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