- 2020.07.05 Sunday
玉眼
玉眼の開眼をし終えたところです。
修復のためお預かりしているのですが、玉眼の場合は、ガラスが嵌め込まれているので内側から目玉?な様子を描き込みます。
大抵はお面のように、顎のあたりや耳の後ろで剥ぎ合わせる仕組みです。
こんなふうに並んでるのも珍しいですよね。
十二神将なんで、いろんなお顔です。
元のお顔の画像を見ながら同じように裏側から描いておいて、目のフチも赤みをさしてー。
最後に白目にあたるところはワタを仕込むとなかなかのリアル。
後は剥ぎ合わせて漆の下地をしたのち、彩色という事になります。
こういう修復の仕事も、なかなか大変です。
前の傷んだ下地など全て剥がすと、結構バラバラになってしまいます。
パーツになったひとつひとつをパズルのように組み合わせていくのは、なかなか根気のいる事で、全く欠損している場合は新しく木を足してつくります。
こうして令和の時代を超え、仏さまはこれからも永らえて行かれるのですね。