截金の様子。十数種類の文様を施す。 


ほんの40年程前には、截金師と呼ばれる人たちは日本にわずか5人しかいませんでした。

1400年前に遠く大陸よりもたらされたこの技法は日本でのみ伝えられ今にいたります。
(なので世界に5人ということですね)

截金の技法は極秘とされていました。

純金箔を材料として使う上に熟練した技術と時間を要することで
仏像において最高の仕上げであるかわりに
高価になってしまった事が、截金師の激減につながったと考えられます。

真やさんがまだ彩色や仏画などの仕事を始めた頃、截金師を雇い入れた事がきっかけとなり見よう見真似で截金を習得したのが截金師となる始まりです。

截金というとその特殊な技法に目が行きがちですが
大切なのはその技法で仏像をどうみせたいかなのです。

大きさもスタイルも性格も異なる仏像のそれぞれに
相応しい文様や幾何学的なデザインを
複雑な曲面に合わせて自由自在に筆で金箔を操り貼ってゆく。

下がきもないのですよ。

真やさんは、豊富な経験からくる彩色と截金のマッチングに截金でしか表現できない絶妙なデザインを創造することで独自の截金の世界を展開してきました。

緻密に計算されて積み上げてゆくような截金の見せ方は他の誰にも真似のできない美しさであり
仏像だからこそ発揮できる技法の全てを
心を込めてやり尽くしているのです。

本当に截金が好きなんだなぁとそばで見ていて思います。

あまりにも真やさんの截金は、従来の截金師とは異なる世界であるが故に

"截金彩師"と名乗っています。

苦労して作り上げた仏像に截金を施すという事は、仏師にとってもいつもできるわけではない最高の仕上げなのです。


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