葉室山浄住寺に、やっとご本尊の釈迦牟尼やお地蔵さま、出山のお釈迦さまがお戻りになりました。

立派なお厨子も綺麗に直され、作られた当時の姿を取り戻しています。

お話しを伺うと(江戸木瓜厨子 えどもっこうずし)との事で、とても手の込んだつくりです。

仏さまも当時の姿を取り戻すべく、仏所にて精いっぱいお直しと、漆や金箔押し、そして当時のお姿を再現するべく、截金で仕上げました。

要はまっさらな状態になられたのですね。

あまりの様変わりに、江戸初期に作られた古くゆかしい雰囲気にどうかなと、少し心配もありました。

が、なんの!

少しの違和感もなく、すんなりお戻りになりました。

輝く姿とまわりのしつらえは、妙にしっくりと収まりが良く、お寺に主人(あるじ)がお戻りになった安定感とでほっとしました。

帰りに見たお茶の花が何とも可愛らしく見送ってくれました。

紅葉も素晴らしいのですが、うつむき加減に咲く白い花は、ほっとした私の気持ちを映しているかのようでした。


展覧会のバタバタと後片付けやなんやかんやがひと段落したところで、手付かずのお仕事などを含め引き続きのお仕事と向き合っております。

巷では紅葉の見ごろのハナシも聞かれますね。
そういえば春の花見は出かけるもののモミジ狩りはあまり行かへんなーと思いつつ図面など描いたりしております。

当たり前ですが、図面はカタチが生まれるまでの最初の出発点にあたります。

2次元であれ3次元であれ、紙と鉛筆から始まる完成までの一連の流れの最初の一歩。

そうそう。
図面など、私たちはセンチではなく昔ながらの寸(すん)の単位を使っています。

一寸=3.03くらいですかね。
一尺は十寸ですね、

お身丈(みたけ)一尺というと、額の生え際から足の裏までをさします。

座の一尺ならば、座ってる仏さまが立たれた時に生え際が二尺の大きさを指すわけですね。

未だに尺という単位を使っているのは時代遅れでも何でもなくて、単に使いやすいからなんです。






搬入と搬出の日を入れての全4日間、無事に終了する事が出来ました。

終わってみればあっという間でしたが  
毎日お越しいただいた方々とお話しできて、充実した時間を過ごせたことが何よりの収穫でした。

会期中は、持ち寄った方々の作品をゆっくり拝見したり制作の苦労話などなど、作者ならではのハナシに花が咲いたのでは。

大黒氏ならではのダイナミックでありながら繊細な生け花の数々と仏さまとが見事に調和して本当にお願いしてよかったと確信しました。

お天気にも恵まれて、遠方からもたくさん方々にお越しいただきました。

毎年ながら、仏所のスタッフをはじめ多くの方の尽力があっての仏教美術展です。

こうして開催出来たこと、無事に終われたことに感謝申し上げます!

皆さま、ありがとうこざいました!



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