鑿入れ(のみいれ)式
と仏師のあいだで言われていますが、お坊さまからは
御衣木加持(みそぎかじ)と呼ばれる儀式の事をいいます。

これからおつくりする仏さまの材と道具、場所そして携わる仏師をお清め頂くことがおもな目的です。

仏さまの大小は関係なく、仏さまと施主と仏師とを繋ぐ大切な儀式なのです。

もちろん儀式はなくとも仏師は仏さまと施主のために全力を尽くしますが
こういう儀式をしていただくことは、仏さまの存在をより明確にし、施主の思いを仏師が受け取る大切な機会なんです。

仏師は技術者ですが、仏さまと施主の仲立ちをする役目でもあります。

仏師は一方的におつくりするのではなしに
信頼いただいた上で施主の手に成り代わるのだということなんです。

以前はお寺の御本尊など大きな仏さまに限って行っていましたが
最近ではおつくりするという機会を大切にする意味でご希望いただければ取り行なっています。

仏さまが完成する何ヶ月かの間を遠方から心待ちにしておられる事に心新たまるも嬉しくおもうのです。


小さめの仏さまをおつくりしようと思います。
前からあたためていた原稿を基に制作に入ります。

今回は榧を使いますが、実は初めてなんです、榧の木。

木肌もすこし黄色みを帯びて、桧とはまた違った趣きがあります。
榧は古い時代に、よく使われている例があります。
檀像のような感じができるので好まれたのでしょうか。

いつもながら、初めてなので少しキンチョーしてしまって、出来るんかなー?とワクワクしつつ眺めております。

小さいので粘土原型も作らないので、大丈夫かな。

わいろんな仕事の合間に制作するので、時間がかかるかもしれませんが、こつこつ楽しんで行こうと思ってます。


京都の岡崎、東山のふもと鹿ケ谷通りに泉屋博古館はあります。

住友コレクションで有名な中国古代青銅器や鏡鑑が常設されていますが、企画展で金銅仏をメインに仏像の展示があるとのことで、真やさんと訪ねてまいりました。

なだらかな東山を借景に落ち着いた平屋の建物がすてきです。

大きな美術館で大勢の人だかりはいささかウンザリしてしまいますが、こじんまりしたこういう専門性の高い美術館はゆっくり鑑賞出来て良いものですね。

元々金銅仏が好きだった私にとっては、楽しみにしていた展覧会でした。

5世紀くらいからつくられた金銅仏は小さなものがほとんどですが
ごく最近に発見された八瀬の金銅仏がひときわ大きく精巧につくられている様子をゆっくり拝見する事が出来ました。

飛鳥や白鳳の可愛らしい金銅仏は、個々によっては拙いところもありながら独特の表現から来る当時の仏さまの有りようを伺うことができます。

ついでながら古代青銅器もけっこう好きで、緻密につくられた青銅器も鑑賞しました。

ヒトが少なかったので、ついつい
なんでこんな面白いカタチなんだろう、だの
何に使ったのかな、だの
青銅器独特の難しくて読めないネーミングに、楽しくお喋りしながら拝見しました。

ホントは静かに鑑賞しなくちゃいけないんですけどね。
すいません。



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