降り続いた大雨で、ずいぶん被害が出てるいとの情報で心が痛みます。

いつもながら災害は容赦なく、無事でいた事が申し訳ないほどです。

これまでもたくさんの天災や戦争がありながら

その都度見事に復興してきたことを、長い歴史の中で知るにつけて

昔も今もかわらぬ人々の悲しみと、復興への情熱のなかに深い祈りを感じます。


今仏所では東京のお寺の仏さまをお修理の為にお預かりしています。

空襲でお堂が焼けながらも助けられた仏さまもまた火傷を負っておられますが
本格的にお直しする時がきたのです。

長年の汚れなどを洗い流し、木地に戻すところから始まり、細部まで丁寧に解体していきます。

これまで過去に何度も修理をされている事が材の古さでわかります。

一番最近では戦後で、手足や衣など当時の仏師が直した部分は新しいのでわかるんです。

それより前に頭部は時代の違う体に合わせてあります。

解体してわかった事ですが
その頭部は菩薩の顔面を使って頭部を如来につくり変えているのですね。

えー!ナント大胆な!

お寺のどなたもご存知なかった事ですが、
お顔の部分が一番古く大切にされて来たのですね。

すごく優しいお顔をされているのです。

東京にあるお寺の創建は江戸時代初期ですが仏さまのお顔は13世紀半ばまで遡ります。

どういう経緯かはわからぬものの
幾多の災害に会いながらも人々の手によって何度も蘇り、大切にされてきた仏さま。

人々の祈りを一身に受けて来られた仏さまは満身創痍からまた新しく蘇られます。

今は仏所にてしばしのお休みをされているのですよ。

絵を描くのに、どんな材料を使いますか?
という質問をよくされます。

とりあえず「日本画の材料です。」
と答えますが、もともと古くから仏画などの材料として使われてきたものが
近代の日本画に繋がって来たのです。

日本画の材料と説明するのは変な感じがしてなんだかなー。

胡粉、岩絵具、膠、そして筆やハケ、紙本、絹本…あらゆる材料、
およそ日本で昔から使われて来たものが手に入るのが彩雲堂さんです。

こちらのご主人は材料に関する知識を素晴らしくお持ちなので
わからないことなどいつもいろいろ教えて頂いてるんです。

とても京都らしい佇まいのお店のなかはあらゆる材料がところ狭しと並んでいます。

絵の具などの材料に囲まれて、目的の岩絵具や筆をえらんだりしてると楽しくてあっという間に時がたちます。

ちなみにこちらでは絵の具を作っておられるメーカーでもあります。
同じ名前の色でもメーカーさんはそれぞれ少しずつ色が違っているものなんです。

画伯と言われる先生がたから美大生やアマチュアの方まで来られるお店ですが
最近では外国のお客様もお見受けするようになって来ました。

あ、鉛筆や消しゴムは売ってないですよ!


そろそろ絵を描こうと思います。

ずっと彫刻をしてると絵が描きたくなり

ずっと絵を描いていると彫刻がしたくなります。

絵ばっかり描いてると、どうやって彫刻するんだっけ?となります。

今まで彫刻してたので、どうやって描くんだっけ?
いまここです。

下絵から好みのサイズにしながら、紙に描こうか、絹本にしようか?

素材から仕上げまで、頭の中で出来上がりを想像していきます。

これはとても大事な時間です。

出来上がりを想像することで、最初に筆に含ませる墨の濃さが決まって来るんです。

よく絵と彫刻の違いを聞かれますね。

私の考えで言えば
彫刻は存在そのもの

絵は存在する空間、あるいは瞬間を切り取る
という事なんでしょう。

なので筆で描くという行為は
とても直感が働くというか

彫刻のように長丁場ではなく
その時のインスピレーションに従って割とスピーディに捗って行くんです。

それに、描き始めたらさっさとやらないと
イメージを掴みぞこねてしまいますからね。


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