あら彫りです。
鑿とゴム槌でおおまかに取っていきます。

小さいので、粘度の原型も無しで図面でのみ彫り進めています。

榧の木は初めてですが、キメの細かい良い木なので彫りごこち?もなかなかGOODです。

彫刻しながら、少し黄色みのつよい美しい木肌に惹かれます。
香りも独特ですよ。

この木にちょっとハマってしまいそうです。


小さくても固定した方がやりやすいので、小さめのクランプを使います。

有ると便利な道具です。

昔だと床に座り込んでのスタイルなので、
タタキ台で足で押さえて鑿と槌をふる姿をよく見ましたが、机と椅子だとクランプなど固定する道具を使うのがおススメです。

クランプとも、しゃこマンともよびます。

小さいものから大きいのまでいろいろ使いわけています。



古くなって表面が剥落したり虫食いだったり、鼠にかじられたりしながらも何も言わずにおられた仏さま


何百年も静かにがんばっておられても、気がつけば随分と傷んでいるものです。

見慣れた古い仏さまの姿もかつては新しい時があったわけです。

お修理をするのも仏師の大切なお仕事です。

表面の古い彩色や漆箔も洗い流し、劣化した膠も全て取り除くと、ばらばらのたくさんのパーツになります。

乾かしてから元通りに組み立て、足りない部分は新しくつくって補います。

それから新しく漆箔すると、かつての姿を取り戻すのですね。

よみがえった仏さまは、またチカラを発揮してくださる事でしょう。

画像は江戸初期?のお釈迦さまの台座の部分ですが、とても手の込んだ彫刻が随所に見られます。

この秋には、完成してお寺にお戻りになる予定です。

このブログで以前に紹介した仏さまのものなんです。



仏教美術展のご案内のハガキやポスターが出来ましたので、ご案内申し上げます!

11月2日から4日までの開催となります。

1日は搬入の日も兼ねていて出品者のみの開催ですので、お間違えのないように!

今年は55回を迎える節目の年なので、花の大黒晃彦さんとのコラボレーションもあり、ぜひご高覧くださいませ。

出品は松久宗琳仏所の仏師による仏像、仏画、截金の作品を始め

松久のOBさん、OGさんの作品

全国のあちらこちらの教室やカルチャースクールでがんばっておられるアマチュアの皆さんの作品や、個人出品の方もおられます。

そして松久朋琳、宗琳の作品

と盛りだくさんに、仏さまづくしの展覧会となっています。

仏像は仏教美術として好まれる方も多いと思いますが、祈りこまれた畏れ多いお姿になられると近寄りがたいですよね。

生まれたばかりの新しいお姿として近寄ってご覧いただければと思います。

仏像や仏画は、工芸品ではなく、仏具でもなく、芸術でもアートでもありません。

祈りの姿としで、人が求めたひとつのカタチが仏像であり仏画であります。

その仏像や仏画に最高の荘厳をするために、截金という技法があるのです。

どうぞ、1年に一度のこの機会に思いを同じにしてきた私共の展覧会へお越しくださいませ!


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