ギャラリーでも紹介しましたが、白衣観音という観音さまがおられます。
 
今は違いますが、何でもかんでも流行は常に大陸からやってきた時代がありました。

儀軌というキマリゴトの厳しい密教世界がはやったあとはちょっと違ってまいります。

密教世界は、一言で言うと絢爛豪華、ゴージャスで華やかな仏の世界の実現を目指してつくられています。

その後入ってきた禅宗の世界観は、シンプルで自然の中で調和し、仏を見いだし感じる事を大切にしているようにみえます。

一見真逆で、例えるなら
豪華なフレンチいや中華のコース

素材を選びそのもののよさを引き出す和食

私はどちらも好きですね。

で、白衣観音さま

禅宗文化のなかで白衣観音さまが好まれるのですが、水墨画の題材としても描きやすかったのではと推測します。

彫刻では白衣の下に隠れた部分は表現できませんが、絵画ならばと描いてみた、私なりの白衣観音さまです。


仏さまにまつわる形の無いものを表現するに、なくてはならないものがあります。


仏さまは存在そのものが輝くということで、
輝きをあらわす光背…こうはい
後光…ごこう  ともいいますね。
仏さまの背後にオーラというか光りをあらわすものを設置するんですね。

絵画だったらうまく空間を利用してぼかしたり強弱をつけたりと表現しやすい部分なのですが、彫刻は別のものになります。

いろんなスタイルがあるんですよ。

大きくわけて身体全体から発する意味で舟形

頭部から発する意味で一番シンプルな輪っかのような輪光
丸いけど先の尖った宝珠形
光を放射状にあらわす針光背などがあります。

とても凝ったもの、素晴らしく綺麗なものなど紹介しきれない程たくさんのバリエーションがあります。

意匠を凝らしたデザインも面白いですよ。

雲をあしらったもの。

水煙を美しくたなびかせたり

リズミカルな唐草模様に宝相華と言われる架空の華をあしらったもの。

飛天が飛んでいるのや

化仏…けぶつ  といわれる、小さな仏さまがいっぱいついているものなど。

もちろん、火焔光背も様々な形があります。

仏さまが素晴らしければ無くてもいいじゃない、という考え方もありますが

より仏さまの世界を表現するに大切な要素である事は否めません。

仏さまのイメージや世界観にあわせ、
あれこれ考えるのも仏師のセンスが問われるところですね。

次に来るもの、
もう、おわかりですね。

水…でございます。

これも形が定まりませんね。

雲も水蒸気ですからある意味同じとするべきなのかもしれませんが

この場合は、川や海など液状のものを指す事にします。

画像のは石庭のミニチュアです。

石の配置などあーでもないこーでもないと並べて砂に波紋を好きに描いて遊ぶので、結構たのしいんですよ。


で、川であれば流れを、海であれば波やうねりの大きさで水のエネルギーまで表現することになりますね。

波濤を加えるとより激しいカンジになります。

湖沼はあまり流れを意識せず、波紋など表面の動きの変化を描くのですね。
波紋など、とても美しいですよね。

波でもなんでもリピートが大切です
リズミカルにリピートしている様は同一の質のもの…水にカンジるのですよ。

同じ水でも動の表現と静の表現を使い分けることで、場のイメージが変わってきます。

弁財天さまは水とゆかりがあるので
周りを水に囲まれた岩座などに安置する事が多いですね。

なので竹生島や江の島など実際に水に囲まれた島にお祀りされてるのは有名ですが、
池などの真ん中に弁財天さまをお祀りしてあることもよく見かけます。

水の表現としては他に水煙…すいえんがあります。

滝など細かく飛び散って霧のように立ちのぼる感じの様子とあり、塔の上にある九輪の上部についています。

薬師寺の五重の塔で
飛天をあしらったものが有名ですてきですね。


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