古くなって表面が剥落したり虫食いだったり、鼠にかじられたりしながらも何も言わずにおられた仏さま


何百年も静かにがんばっておられても、気がつけば随分と傷んでいるものです。

見慣れた古い仏さまの姿もかつては新しい時があったわけです。

お修理をするのも仏師の大切なお仕事です。

表面の古い彩色や漆箔も洗い流し、劣化した膠も全て取り除くと、ばらばらのたくさんのパーツになります。

乾かしてから元通りに組み立て、足りない部分は新しくつくって補います。

それから新しく漆箔すると、かつての姿を取り戻すのですね。

よみがえった仏さまは、またチカラを発揮してくださる事でしょう。

画像は江戸初期?のお釈迦さまの台座の部分ですが、とても手の込んだ彫刻が随所に見られます。

この秋には、完成してお寺にお戻りになる予定です。

このブログで以前に紹介した仏さまのものなんです。



仏教美術展のご案内のハガキやポスターが出来ましたので、ご案内申し上げます!

11月2日から4日までの開催となります。

1日は搬入の日も兼ねていて出品者のみの開催ですので、お間違えのないように!

今年は55回を迎える節目の年なので、花の大黒晃彦さんとのコラボレーションもあり、ぜひご高覧くださいませ。

出品は松久宗琳仏所の仏師による仏像、仏画、截金の作品を始め

松久のOBさん、OGさんの作品

全国のあちらこちらの教室やカルチャースクールでがんばっておられるアマチュアの皆さんの作品や、個人出品の方もおられます。

そして松久朋琳、宗琳の作品

と盛りだくさんに、仏さまづくしの展覧会となっています。

仏像は仏教美術として好まれる方も多いと思いますが、祈りこまれた畏れ多いお姿になられると近寄りがたいですよね。

生まれたばかりの新しいお姿として近寄ってご覧いただければと思います。

仏像や仏画は、工芸品ではなく、仏具でもなく、芸術でもアートでもありません。

祈りの姿としで、人が求めたひとつのカタチが仏像であり仏画であります。

その仏像や仏画に最高の荘厳をするために、截金という技法があるのです。

どうぞ、1年に一度のこの機会に思いを同じにしてきた私共の展覧会へお越しくださいませ!


品川駅から近くに高野山東京別院があります。

そこでの研修会にて、写仏をお教えする機会をいただきました。

午前から始まりお昼をはさんで、の3時間程の予定で行いました。

写仏というと筆ペンでなぞるだけというのもあるそうですが
せっかくなのでちゃんとした?写仏を体験していただく事と
初めての方も楽しんでいただく事を念頭にプランを練ってまいりました。

仏さまは、やはり高野山ということでお不動さまですよね。

南院の有名な波切り不動さまは弘法大師みずからのお作との事です。

お顔を絵にして色もつけていただけるように顔彩という絵の具を使って彩色のお手本もつくっておきました。

薄美濃紙の下にお手本を敷き、墨でなぞり描きをした後、同じ顔彩を使って彩色して仕上げるという形です。

写仏は初めての方がほとんどで、筆の持ち方から簡単な筆の練習をしたのち、挑んでいただきました。

すごく緊張されてましたが、完成してみての良い出来に喜んでいただけたのではと思っています。




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